freeeアクセシビリティー・ガイドラインの活用方法

ここでは、当ガイドラインの想定される活用方法を紹介します。

計画段階での活用

開発やアクセシビリティー改善の取り組みの計画段階では、対象となるコンテンツなどの性質を考慮して、まず当ガイドラインのどのカテゴリーが関係するかを検討すると良いでしょう。初めてアクセシビリティー改善に取り組む場合などは、これらのカテゴリーの各ガイドラインの本文と意図、リンクされている参考情報を確認することで、どのようなことをなぜ実施することになるのかということへの理解が進むと思います。

チェックリストの活用

以下で示すチェックの実施に当たってfreee社内では、チェック実施用Googleスプレッドシートで紹介しているような、チェック内容をGoogleスプレッドシートにまとめたものを活用しています。

このスプレッドシートは、チェックの対象に応じて複数のシートに分かれています。必要なシートを選んで、チェックの結果を記入していくだけのものですが、各チェック内容には関連するガイドラインや参考情報へのリンクも掲載していますので、改めてガイドラインの内容を確認するような場合にも利用しやすくなっています。

チェックの結果について、freee社内ではOK/NG/保留から選ぶようにしています。チェック内容によっては、対象となるページや画面には関係のないものもありますので、そのような場合には「該当無し」を選ぶようにしています。

すべてのチェック結果がOKとなるのが理想ですが、影響の大きさや代替手段の提供状況などを考慮した結果として、NGや保留という結果を許容することもあり得ます。重要なことは、チェック結果が良いことではなくて、なるべく多くのユーザーにとって利用しやすいものを製作するということです。

設計段階での活用

計画段階で確認した当ガイドラインの内容を意識してプロダクトの設計を進めることで、基本的な考え方を考慮した設計を行えると思います。しかし、具体的な注意点などを網羅して設計を進めるのは、アクセシビリティーに関して経験が豊富な人でも容易なことではありません。そこで、ある程度設計資料※の作成が進み、実装にはいる前の段階で、設計段階でアクセシビリティーに関する問題が混入していないことを確認すると良いでしょう。

具体的には、各ガイドラインでチェック内容として上げられている項目のうち、対象が「デザイン」となっている項目について、設計資料をチェックします。この段階で見つかった問題をなるべく実装前に解決しておくことで、アクセシビリティーの確保が容易になります。

※ここで「設計資料」とは、実装を行う人に対して提供するあらゆる資料を指します。仕様書、ビジュアル・デザインを示す資料、UIコンポーネントの使用に関する指示などが含まれます。

実装段階での活用

設計資料でアクセシビリティーについて十分に考慮されていれば、設計資料に従って実装を行うことで、アクセシビリティーに関する問題が発生する可能性は低くなります。これに加えて、対象が「コード」となっているチェック内容を確認することで、発生することが多い問題を回避することができます。

また、対象が「プロダクト」のチェック内容には実装物の期待される挙動が示されている場合もありますので、実装前に内容を確認しておくと良いでしょう。

品質保証(QA)段階での活用

品質保証(QA)の工程で、プロダクトの様々な機能のテストと合わせて、アクセシビリティーについても問題がないことを確認すると良いでしょう。対象が「プロダクト」のチェック内容が、この段階でのチェックを想定したものです。

この段階でのチェック結果にNGがある場合は、そのチェックの重篤度などから対応の優先度を判断すると良いでしょう。