入力エラーの扱い
スクリーン・リーダーを利用している全盲のユーザーは、画面の広範囲に表示されている情報を一度に確認することができません。同様に、視野が狭かったり画面の拡大ソフトなどを用いていたりするロービジョンのユーザーも、画面の広範囲に表示されている情報を一度に確認することが困難です。
フォーム入力のエラーを示す際、そのフォーム・フィールドの色を変えるなどの方法でエラーであることを示す手法がありますが、こういった手法を使うと、画面全体を見られないユーザーにとってエラー箇所の特定が困難になります。これを避けるために、エラー箇所をテキストによる説明で明示することが求められています。
これに加えてエラーの修正方法を示すこと、そもそもエラー入力が発生しないようにすることが必要で、これらはWCAG 2.1ではレベルAAの達成基準として示されています。
関連ガイドライン項目
フォーム:テキスト情報によるエラーの特定
フォーム:エラーの修正方法の提示
フォーム:誤操作の防止