スクリーン・リーダーによる長いテキストの読み上げが途中で止まる
最終更新:2025年2月14日
タグ:スクリーン・リーダー
質問/問題
NVDAのブラウズ・モードでテキストを読み上げさせたとき、1行のテキストや画像の代替テキストなど、一気に読み上げられることが期待されるものでも、途中で読み上げが止まってしまう場合がある。この挙動は実装によって抑制するべきものか。
回答/結論
NVDAの設定による挙動なので対処は不要。
解説
NVDAのブラウズ・モードでは、下矢印キーや上矢印キーを使って1行ずつ読み上げさせる場合に、一定の文字数を超える長さのテキストを複数行のテキストのように扱って読み上げるようになっています。そのため、1行のテキストや画像の代替テキストなど、一気に読み上げられることが期待されるものでも、この文字数を超える長いものの場合は途中で読み上げが止まり、下矢印キーを押下しないと続きが読み上げられません。これは、極端に長いテキストを一気に読み上げられても理解が難しい場合があるためです。仮に実装によってこの挙動を抑制することができたとしても、この挙動の意図を考えると、そういった対処はすべきではありません。ただし、画像の代替テキストについては、テキストに構造を持たせられないため、長いテキストは理解が難しくなる恐れがありますので、そもそも簡潔なものにすることが望ましいでしょう。
この設定のデフォルト値は100文字で、NVDAの設定画面の「ブラウズモード」の「1行の最大文字数」で変更できます。
なお、長いテキストの分割が発生する場合、分割位置の判定に半角の英数字や空白文字が使われるようで、英単語が含まれる日本語のテキストでは設定の文字数よりもかなり短い長さで分割されることがあります。