スクリーン・リーダーの読み上げ方がおかしい漢字や英単語がある
最終更新:2024年11月21日
タグ:スクリーン・リーダー
質問/問題
読み上げられ方のおかしい漢字や英単語があるが、どのように対処するべきか。
例:
「寡婦」が「かふ」ではなく「やもめふ」と読み上げられる
「配偶者」が「はいぐうしゃ」ではなく「はいたましゃ」と読み上げられる
「折り畳む」が「おりたたむ」ではなく「おりりたたみむ」と読み上げられる
「作業を行った」が「さぎょうをおこなった」ではなく「さぎょうをいった」と読み上げられる
回答/結論
特に対処の必要はない
ただし、全く逆の意味として捉えられてしまうなど、明らかに誤解を招く可能性が高い場合は対処を検討する
解説
スクリーン・リーダーによる漢字や英単語の読み上げが誤っていることはよくあります。
スクリーン・リーダーには、1文字ずつ読み上げさせたり、「『にっぽん』の『にち』」のように文字の説明と一緒に読む「詳細読み」機能があり、誤った読み上げられ方をした場合も、これらの機能を使って表記を確認することができます。
スクリーン・リーダーが何をどう読み上げるかは、スクリーン・リーダーの種類やバージョン、利用している音声合成エンジンによっても変わってくるので、特定の環境で正しく読むようになっても、他の環境でも正しく読み上げられルとは限りません。読み上げられ方を強制するために、ひらがなで表記すると、本来の漢字表記が失われたり、本来のアクセントとは違うかたちで読み上げられたり、点字表示が適切にできなくなったりして、かえってユーザーが意味を捉えにくくなってしまうおそれがあります。
上記の理由から、スクリーン・リーダーによる漢字の読み間違いについては、放置して問題ありません。無理に対処することで、かえって大きな問題を発生させるリスクがあります。
ただし、読み上げられ方によって、全く別の意味に捉えられてしまうような場合には注意が必要です。カッコ書きで読みを併記したり、表記を見直したりしたほうがいいでしょう。
例:「売」も「買」もどちらも「ばい」と読み上げられるので、「売り」、「買い」と表記した