自動的に変化するコンテンツの問題点

認知障害や注意障害があるユーザーの中には、以下のようなコンテンツが他のコンテンツと一緒に同じページに表示されていると、情報を理解することが難しくなるユーザーがいます。

  • 自動更新される

  • 動きがある

  • 点滅する

  • 自動スクロールする

そもそもこのような動的な変化が自動的に発生しない、または発生しても短時間しか継続しなければ、このようなコンテンツが問題になることはありません。そうでない場合について、WCAGではその動的変化をユーザーが制御できるようにすることを求めています。

さらに、WCAGのより厳しい基準では、緊急の場合を除いて、プッシュ通知などによる割り込みをしないことが求められています。一般に割り込みが発生すると、認知障害や注意障害があるユーザーの集中を削ぐだけでなく、スクリーン・リーダーを利用している場合に情報の読み上げが中断され、混乱を生じる場合があります。そういった混乱を生じないために、WCAGでは健康、財産、安全を守るために必要な場合を、割り込みを発生させても良い場合として限定しています。

ページの中のある程度の面積において、輝度が特定の頻度で交互に変化する(閃光が発生する)と、一部のユーザーの光過敏性発作を誘発する可能性があります。WCAGでは、レベルAの達成基準で一定の条件下での閃光の発生を許容しています。一方レベルAAAの達成基準として、どのような場合も閃光は1秒間に3階以内という条件を示しています。しかし、レベルAの限定的な条件を正確に満たすことや、満たしていることを確認することが難しい場合もあり得ますし、ユーザーの安全に関わることですから、freeeではより厳しい条件を示しているレベルAAAの達成基準を採用しています。

参考:この達成基準はいわゆるポケモンショックを受けて追加されたものです。

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